「英語はこれからの時代、必要」
そう考えた親の勧めで、私は幼稚園年少から小学校6年生までの9年間、週1回の英会話教室に通いました。
しかし、正直に言うと、大人になった今、私は英語を話せません。
一方、弟は大手外資系コンサル企業で働き、日常的に英語を使っています。
「同じように英会話教室に通っていたのに、何故そんなに差がついたの?」
今回は、英会話教室に9年間通ったことで得られた「効果」と「課題」について、
リアルな体験をもとにお伝えしていきます。
どのように通っていたのか
私は幼稚園年少から小学校6年生まで、週1回大手英会話教室に通っていました。
レッスンの内容
英語の歌を歌う
ゲームをしながら英語に親しむ
簡単な会話練習
「英語を楽しく学ぶ」のもので、子供が飽きずに続けられる工夫がされていました。
クラスは少人数のグループレッスンで、外国人講師やバイリンガルの日本人講師と一緒に学びました。
楽しかったのですが、自宅では英語に触れる機会がほとんどなかった為、日常生活で英語を使うことはありませんでした。
9年間続けたけど「英語が話せるようにならなかった」理由
①週1回だけでは英語は定着しない
英語習得には「量」が必要です。
たとえば、母語(日本語)を習得するまでには、毎日膨大な量の言葉を聞き、使っています。
しかし、英会話教室のレッスンは週1回1時間程度。
それでは、インプットもアウトプットも圧倒的に足りません。
②家で英語に触れる時間がなかった
英会話教室で学んだことを日常に落とし込む環境がなく、「習い事の時間だけ英語に触れる」
という状態では、英語を話せるようになるのは難しいと感じました。
9年間英会話教室に通った効果|私のケース
「英語が話せるようにならなかった」とはいえ、全く無駄だったわけではありません。
①英語に対する心理的ハードルが下がった
幼い頃から英語を耳にすることで、「英語=特別なもの」ではなくなりました。
大人になってからも「英語を勉強しよう」と思ったときに、抵抗がありませんでした。
②海外の文化に興味を持つことになった
外国人の先生とのレッスンを通じて、自然と海外に対する興味を持つようになりました。
③外国人とのコミュニケーションに抵抗がなくなった
英会話教室で外国人の先生と話す機会があったので、「外国人=特別な存在」
と感じることなく接することができました。
大学生で英語に目覚める|弟のケース
私の弟も、私と同じように9年間英会話教室に通いました。
しかし、その後は学校の英語の授業以外、特に英語に触れることなく、
普通に日本で過ごしていました。
ですが、大学入学後、ある転機が訪れます。
仲の良い友達が留学することになり、それをきっかけに「自分も行ってみよう」
と思うようになったのです。
ちょうど弟の学部には交換留学制度があり、それを活用して1年間海外留学を経験。
そこから本格的に英語を学び、今では大手外資系コンサルで働き、
英語を日常的に使っています。
「子どもの頃に英会話教室に通っていたことが、直接英語力に繋がるわけではない」
しかし、英語に対するハードルが低かったからこそ、朝鮮することが出来たのです。
現代ならもっと効果的に学べる!英会話教室×家庭での英語環境
私が子どもの頃は、今のようにYouTubeや動画配信サービスもなく、教材も少なったので、
英語に触れる機会が限られていました。
しかし、今は英語の歌やアニメを簡単に手に入れられる時代です。
せっかくこれだけ英語に触れる環境が整っているのに、英会話教室だけに頼るのはもったいない!
英会話教室のメリットは、リアルなコミュニケーションを経験できること。
さらに、家庭でも英語に触れる環境をつくることで、英語習得の効果を高めることが出来ます。
家庭でできる英語環境の工夫
英語の音楽やアニメを日常的に流す
英語の絵本を読み聞かせる
簡単なフレーズで親子で英語を話す習慣をつける
英語を始めたいと思った時にすぐに始められる土台を作ることが大切!
それが、選択肢の幅を広げ、子どもの自己肯定感を高めることにもつながるのです。
まとめ
「英会話教室に通うだけでは話せるようにはならない!」
これは、私の9年間の経験から言えることです。
でも英語に触れる環境を整えれば、英会話教室の効果はもっと高まる!
子どもの言語能力が伸びる時期に英語に触れること自体は、とても大事!
英会話教室×家庭での英語環境で、子どもが「英語って楽しい!」と思える機会を増やしていきましょう。