「英語育児って、何から始めればいいの?」「今のやり方で大丈夫なのかな?」
3歳の子どもを育てる私も、そんな悩みをずっと抱えていました。
そんな中で出会ったのが、斉藤淳さんの著書
「ほんとうに頭がよくなる世界最高の子どもの英語」です。
この本には、「第二言語習得理論(SLA)」に基づいた、科学的かつ実践的な英語教育のヒントが満載!
「これなら私にもできそう!」と背中を押された一冊でした。
この記事では、幼児の英語教育に悩むママの視点で、実際に読んで共感・実践しているポイントを紹介します。
1.なぜこの本は信頼できる?第二言語習得理論(SLA)がベース
著書の斉藤淳さんは、英語塾「J PREP」代表であり、元イェール大学政治学科の助教授。
本書の特徴は、彼の経験や主観ではなく、「第二言語習得理論(SLA)」という科学的な根拠に基づいている点です。
特に印象的だったのが、
「音のインプット→意味理解→アウトプット」
という段階を大切にしていること。
ただ英語を“聞き流す”だけではなく、意味がわかる音を積み重ねることの大切さが強調されており、私にとっては新鮮な発見でした。
2.英語は「英語で学ぶ」「音から学ぶ」がポイント
本書では以下のような英語習得の基本方針が紹介されています。
- 「文字」ではなく「音」からスタート
- 単語の「断片」ではなく、意味の「かたまり(=フレーズ)」で覚える
- 「英語を」学ぶのではなく、「英語で」学ぶ
私が子どもの頃は、ひたすら単語帳で単語を覚えていたけれど、いざ文書にしようとするとめちゃくちゃ…
“意味あるフレーズで覚える”ことが、使える英語につながるんですね。

動画って、目で見る+耳で聞くから、状況が把握しやすい!“英語のかたまり”がすっと入ってくるのが魅力ですよね。
3.年齢別アプローチ:どの時期にもベストな学び方がある
「英語は早期教育が大事」とよく言われますが、本書では年齢や発達段階に合わせた学び方の重要性が述べられています。
- 幼児期:音と映像を組み合わせた“意味のあるインプット”
- 学齢期:音のインプットを続けつつ、読み書きなど文字からのインプットを増やす
たとえば、我が家では息子が1歳半の頃から英語の歌を流し、アニメは基本英語で視聴していたため、英語が‟特別なもの”ではなく、生活の一部となっています。自然と年齢にあったインプットをしていたことに安心しました。



英語は、「いつ始めたか」ではなく、「発達段階に合った方法で、英語とどう関わるか」が大切ということですね。
4.自信が英語力を育てる!親ができる環境作り
英語学習において、「継続のカギ」は子どもの自信とモチベーション。
親としてできるサポートも、たくさん紹介されています。
- 子どもが「できた!」と実感できる体験を増やす
- 間違いを否定せず、まずは「すごい!」と褒める
- 英語を「勉強」と感じさせず、遊びや生活の中に取り入れる
私も以前、息子が猫を見て「DOG」と言った時、すぐに「違うよ。CATって言うんだよ」と訂正していました。
でも今なら、「英語で言えたこと」を褒めてあげることが先だったなと思います。
「DOGって言えたね!凄い!」→「これはCATって言うんだよ」と後で教える。
この「伝わった!」という成功体験こそが、次の英語へのモチベーションに繋がるのだと実感しました。



気づけば息子が“Ready,set,go!”なんて言いながら走り出してるんです。
5.実践編:年齢・興味に合わせた教材選びのヒント
本書の後半では、年齢別の教材・アプローチ方法も紹介されています。
特に印象に残ったのは、教材は「年齢」だけではなく、“子どもの興味”に合わせて選ぶことが大事という視点です。
例えば――
- 息子が1歳半の時、トーマスに夢中になり、まだうまく話せないのに、トーマスの仲間の名前を沢山覚えていました。
- 一方、パウパトロールにハマった頃は2歳半でした。アニメを英語で見せていましたが、ネイティブの友人から「セリフが早すぎて理解できてないかも」と指摘され、納得しました。
どんなに人気のある動画でも、その子の発達や興味に合っていないと意味がないと痛感しました。
パウパトロールは、現在3歳後半の息子も大好きで毎日見ていますが、実はアニメの展開やセリフのテンポが早すぎて、理解できているとは思えません。
それでも「好き」という気持ちが強いので、無理に見せないようにするのではなく、「英語に触れる時間」として割り切って見守っています。
ちなみに、発達と興味がぴったり合っている「べべフィン(Bebefinn)」のときは歌って踊ったりと、楽しそうに反応してくれます。
一方、同じく有名な「BABY SHARK」には全く反応せず(笑)
子どもの「好き!」「楽しい!」を大切にすることが、自然な英語習得の近道だと思いました。
我が家では、
- ネットフリックスは英語の作品が表示されるように設定
- 親が候補を選び、子どもに“選ばせる”
というやり方で、「選んでいるのは自分」という感覚を大切にしています。
これも、親が出来る‟環境づくり”のひとつですよね。
まとめ:英語は“環境”から
- 英語は“早く始める”より、“どう関わるか”が大事
- 親がやるべきことは「教えること」ではなく、「環境を整えること」
- 子どもの好奇心と自信を育てるかかわり方が、継続のカギ
この本を読んで、「自分は英語が苦手だから…」と不安に思っていた私も、
「できていない」ではなく、「じゃあどう工夫する?」と前向きになれました。
「英語教育って難しそう…」と感じているママ・パパにこそ、読んでみてほしい1冊です。
※本記事は、斉藤淳さん著『ほんとうに頭がよくなる世界最高の子どもの英語』を参考に、筆者の子育て体験や英語教育の実践と気づきを交えて執筆したものです。内容の紹介にあたっては、著作権を配慮し、引用は必要最小限としています。